まあ、別にいいけど。

出勤しながら悶々と考えている、くだらない話。

日本酒で乾杯したくない。

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タイトルずばりなんですが。
別に京都市に喧嘩売ってるわけじゃないです。
 
 
 

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私の住む京都市は日本酒で乾杯条例って言うのが平成25年にできました。
最初の一杯をぜひ日本酒で!って言う、日本酒の普及・販売促進を目的とした条例で、決して強制力はないやつです。
 
私自身日本酒が好きで家で飲んだりもするんですが、
この条例を知った時からなんとなく心に違和感があったんです。
家で晩ご飯食べてると、箸立てに貼り付けた(自分で)「日本酒でかんぱいしておくれやす」と書かれた、この条例のステッカーがいつも目に入ります。

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お酒を嗜んでる時に、その謳い文句と一緒に門川さんもこっちを見てくるんです。

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それを見ていつも思う
 
ちゃうねん、日本酒は最初の一杯とちゃうねん。
 
私のなかで、日本酒は最初の一杯に飲みたいお酒とちゃうねん。
 
 
 
人それぞれ、お酒だけじゃなく食全般でもそうですが、楽しみ方ってありますよね。

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よくある好きな食べ物は最初or最後に食べるみたいな。

タイミングがあるんですよ。
それと同じで、私のなかでは大好きな日本酒を、よりおいしく頂ける最適なタイミングというのがあります。
 

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私の場合、通常の飲みの席だと
まず乾杯でビールorチューハイ
それを飲みつつ、つきだしや揚げ物・サラダなど食べて行き、
一杯目が空になった頃、二杯目は大抵チューハイ。ビールは二杯飲まない。
それも無くなった頃、食事も後半戦に差し掛かるのでいよいよ頼むのが日本酒です。

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揚げ物やボリュームのあるメインのお料理で、そこそこにお腹が満たされてきたところで飲む日本酒は格別です。
たとえ「今日は日本酒を飲みたい!」と意気込んで日本酒の種類が豊富な居酒屋さんに行く時であっても、必ず最初は日本酒以外のお酒から始めます。
私のなかでは、二杯目以降に飲むのが日本酒を一番おいしく楽しめる順番なんですね。
 

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自宅で晩酌する際も、基本的には夕飯の一汁三菜を一周りしてからでないと日本酒に口をつけません。
たまに一周りする途中で飲んじゃう時もあるけどね…
 

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そういう私みたいに、いくら日本酒が好きでも、最初の一杯はビール!とか決まったお酒から始めないと、日本酒をおいしく楽しめない人っていると思うんです。
「人にはヒトの日本酒」
って、蒼井優も言って…ないけど平たく言えばそういうことです。
 
 
この条例は、日本酒に触れるきっかけを増やし、より多くの人に日本酒のおいしさや魅力を知ってもらいたいという気持ちで作られたんじゃないかなぁと私は解釈してます。

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ただ乾杯で飲むことで必ずしも日本酒が楽しめるとは限らないですし、人によっては本来得られるおいしさが半減してしまう可能性だってあるんです。
これだとせっかく日本酒のイメージアップのため作られた条例も本末転倒ですよね。
 
そもそも乾杯って、杯を合わせた直後にグラスの何割かを一気飲みするイメージがあります。

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一気飲みとは言わずとも、勢いづけて飲んだりしますよね。
私のなかでは日本酒って勢い良く飲むお酒の分類ではないんです。
ビールやチューハイと比べて度数も高いし、一気に飲むのは危ない。
ちょっとずつ、時間をかけて嗜むのがおいしい。
中尾彬も言ってます。

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って。
 
 
 
ただ、同じ日本酒でも別例がひとつあります。

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スパークリング清酒です。
商品ごとに製法に違いがありますが、発泡性の日本酒で度数が普通の日本酒と比べてずっと低いのが特徴です。
飲みやすい風味で、女性や日本酒が苦手な人にも人気で、私も大好きなお酒です。
スパークリング清酒に関してだけは、例え清酒と言えど一杯目でも喜んで飲めるお酒です。
むしろスパークリング清酒で乾杯しておくれやすって謳っても良いんじゃないかと思うくらい、スパークリング清酒のことを推して行きたい。

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もっと攻めていこうぜスパークリング清酒
 
 
しかしながらひとつ難点があります。
スパークリング清酒を居酒屋さんで頼もうとすると、思いの外値が張ります。

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発泡性なので基本的にボトル単位での注文になるんですが、500ml入りのボトルで大体900円前後の価格設定がほとんどです。
大体同じ容量のビール中ジョッキであれば、500円もあれば飲めますよね。
そう思うとビールやチューハイのように簡単に手が出せない。お店に入って、「とりあえずスパークリング清酒」みたいなノリで頼めない。
条例としても、そうやって普段の飲みで気軽に日本酒を楽しんでほしい、浸透して欲しい、という狙いがあると思うんですよ。
じゃあどうしたら良いのか?
 

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ウェルカムスパークリング清酒制度をつくっちゃう!
制度って言うか、キャンペーンですね。
最初の乾杯で飲むスパークリング清酒は無料にしますよ!っていうやつ。 

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ただ条件があって、その後日本酒を一合以上頼んだお客様だけに適用、とか。
それだと日本酒もちゃんと飲んでもらえるし、飲み順のネックも無くなる。
常時やるとなると店側の負担も大きいので、ハッピーアワーを作って何時までに入店されたお客様限定とか、実施曜日を限定するのもアリだと思う。
それでも店側の採算が合わないのであれば、もう、こんな条例を作っちゃう京都市助成金でも出しちゃえば良い。

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他にも、樽生達人の店みたいに「日本酒で乾杯条例協賛店」って外に分かるように提示して、その協賛店にはスパークリング清酒を特値で卸すとか。
外に看板出てれば、お客さんも「おっ ここの店だと日本酒がリーズナブルに飲めるぞ」って店選びの基準になるし。
いやむしろ、特値で卸すなら京都市よりも酒造メーカーがそういうの引き受けてくれた方が手っ取り早いのか。
そもそもなんでスパークリング清酒はあんなに単価が高いんだろ…たぶん工場の設備投資が高くつくからとかだろうか。
その辺掘り下げて打開策を考え出したら深みにはまるからここまでにしとくとして。
 

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結局のところ、できるだけ安価で気軽に、大好きなスパークリング清酒を飲みたいってだけの話なのよね、、
すっかり脱線してしまった。ははは
 
とまぁ日本酒で乾杯することについて、ここまでゴタゴタ言ってきましたが、
正直時と場合にもよるのでいきなり日本酒から始めることだってあります。
一概には言えないですね。
ただ書いてるうちに自分のスパークリング清酒への愛を再認識したので、改めて推したい。
 

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「スパークリング清酒で乾杯しておくれやす」
悪くないでしょ?
 
 
おわり