絶対一軍入りする服を買いたい。
絶対一軍入りする服を買いたい。
みなさんは自分のお洋服、どのくらいの頻度で買いますか。
私は季節の変わり目に買うか買うか買わないか程度の非お洒落民。
それはさておき、たぶん誰でもタンスの中に肥やしって入ってると思う。
買ったけど着る頻度が極めて少なくて、完全に二軍落ちしちゃった服たち。
滅多に服を買わない私でも、そういう肥やしたちがうようよ居る。
お店で手に取った時は、「あっ、これいいな!買いだわ」と思って買うものの、
いざ自分の生活空間に取り入れてみると、なかなか他の服と合わせづらいだとか、職場に着ていくには向いてないだとか、素材が肌に合わないだとか、色んな理由で着るのが遠ざかってしまう。
そんな残念な二軍落ちお洋服たちを間違えて毎回買ってしまうそんな負のループ、いい加減止めたい。
今年でいよいよ四半世紀も生きてしまったわけなので、そろそろ自分の好みの服のパターンについて学習すべきだ。
そんなわけで私が編み出し、実践している
「必ず一軍入りできる服の選び方」
を紹介しよう。
ななめ読みとかで参考にしてくれれば幸いです。
今回は買うのがトップスだと想定した場合。
まず、自分が普段から着回している服のパターンを思い起こす。
私の場合、プライベートでも仕事に行くときでも上下組み合わせを替えたりしたりして3~4着の服をローテーションで着回している。
そういうローテーションに入れる服がいわば一軍入りしている服といえる。
それはどんな服か。
たいてい襟付きのシャツで、花柄・水玉・ボーダーなどの柄入り。
色はパステルカラーか紺。
生地は大体綿100%。
そこから導き出せる共通項は、
・無難である(他との組み合わせ的に)
・通勤にも着れる
・着心地が良い
の3点である。
さらに逆も考える。
買ったのに着ていない、二軍落ちの服はどんなものか?
頭の中でいくつか思い起こしてみた服から共通点を上げてみると、
・原色使いで柄も派手目(通勤に向かない)
・中途半端に丈が長い(スカートと合わせづらい)
・レース使いが多い(扱いづらい)
以上3点が言える。
つまりこれらの要素が一つでも当てはまるものは、徹底的に候補から削除する。
それらを踏まえた上で、いざ店頭へ向かう。
店選びに関しては、私の場合
の三択のみなので、ここでは基本悩まない。セール中だとか、その時の都合でどこに行くか決める。
で、決めたらいざ店に入る。
ズラリと並んだ商品から気になったものを手に取って見ていく。
面白いもので、店に入ってすぐはどれも魅力的な服ばかりに見える。
どうしよう、あれもこれも素敵!
ところが20分も見ているうちにいつの間にか服に対する感動が飽和状態になり、どの服に対しても熱が冷めていく。
そのくらいになってから、冷静に考えるようになる。
「果たしてどれが本当に欲しい服か?」
もちろん前述の一軍入り・二軍落ちの各3項目は念頭に置いている。
それらを踏まえた上で気になる商品を手に取るのだが、ここでさらなるイマジネーションが必要になってくる。
ここが服選びの第二段階だ。
朝起きて、これから着替えようとしている場面を想像する。
タンスを開け、中にある服からどれか選ぼうとする。
「今日は何を着て行こう」
その時、自分が手に取る服。
その服と、今自分が手にしている服は一致しているか?
毎日選ばれる服たちの中に、3割以上の確率でその服は入っているか?
もっと具体的に考える。
仕事に行くとき
友達とお出かけするとき
ひとりでお出かけするとき
それら全てのシチュエーションにおいて、その服は選ばれることが想定されるか?
整いました!!!
ここまでイマジネーションと合致すれば合格ラインです。
買いです。
こうして吟味を重ねて購入した服は、まず間違いなく週に3回は着る一軍入りの服になれるでしょう。
熟慮を重ね、時間をかけて選び抜くことによって、購入後のコレジャナイ感を無くし、肥やしによってタンスのスペースを奪われることを防ぎます。
ただこのやり方には落とし穴がある。
小一時間ほど服屋で粘ったものの、本当にイマジネーションに合致する服と出会えない。
小一時間も経ってるのに、だ。
こうなったら、せっかくここ(服屋)まで来たんだし、何か一着でも買わないと勿体無い。
そんな気持ちが湧いて来る。
これが一番の落とし穴だ!
「せっかくだから買わないと勿体無い」
これが一番もったいない。
早まってはいけない
なぜなら、焦って買うのが一番二軍落ちしてしまう服を選んでしまう確率をあげるからだ。
判断力が鈍っている時にエイヤで買った服ほど間違いであることが多い。
そんな時冷静に考える。
「これまでの小一時間は、今この店の品揃えの中に自分好みの服がないことを知る為の時間だったんだ」と。
書き出してみると至極当たり前の内容だが、つまりはそうなのだ。
「知ることに使った時間」はぜんぜんもったいなくない!
結果として手元に何も残っていないように感じるが、今回の結果を踏まえ、また別の店に行くとする。
その時、真に自分の求めていた服と出会える可能性があるのだ。
そう考えると焦って無理に買うこともなくなる。
私は滅多にないが、対面販売で店員さんに推されて引くに引けず、結局たいして欲しくもない服を買ってしまったと言うひとも多いと思う。
そんな時も、ためらわず、心を鬼にして言うんだ。
「ちょっと他も見てからまた来ますね!」
これで一旦振り切ろう。
その後一人になって落ち着いて考えてからやっぱり欲しいな、と思ったら改めて買いに来れば良い。
店員さんだって、断るに断れず買ってしまったが家に帰ってひどく後悔する客より、納得して笑顔で買って帰って毎週のように着回してくれる客に買ってもらう方が嬉しいだろう。
それに自分が断ることにより、自分より着こなしてくれる人の元にその服が回るかもしれない。そしてその服はその人の中で一軍入りするかもしれない。
こちらとしても、納得のいく買い物ができたと言う成功体験により、またその店へ服を買いに行く頻度も増える。
結果的に悪くはないと思う。
いかがだったろう。
以上が「絶対失敗しない服選び」みたいな胡散臭いタイトルつけたくなるお話でした。
ただ、買うこと自体を楽しみたい人や、冷やかしで終わるかもしれないのにお店に行くのは気がひけると言う人もいるかと思う。
なのであくまでタンスの肥やしをこれ以上増やしたくない、確実な買い物がしたい!と言う人が参考にしてくれたら良いかなぁといったところです。
これを読んだ人が少しでも多くすてきな服に出会えますように。
おわり