スティービー・ワンダーと耳つきサンドイッチの話
突然ですが
耳つきサンドイッチは
よく似合うと思う。
リハーサルの合間に耳つきサンドイッチを食べるスティービー
キーボードの前に座ったまま片手で食べる。
仕事の合間の補食として食べる。
小洒落たサンドイッチではなく、ホームメイド感のある粗雑な耳つきのサンドイッチ。
彼は密着ドキュメンタリーのカメラを前にして言う
マメに作ってくれるスタッフはエリック。
スティービーの音楽スタッフで、表舞台には立たない音響関係の仕事をしている。
29歳。
マンハッタンのアパートで一人暮らしをしている独身。
サンドイッチはスティービーと仕事をする時はいつも作っていく。
料理が好きなわけでも家事が得意なわけでもない。
ただ、要領が良いだけ。
彼には付き合って四年になる彼女がいる。
彼女の名前はサラ。黒髪美人。
ブルックリンの出版社で働く27歳。
4年前、エリックが友人のバンドのライブで音響の手伝いをしていた時
観客として来ていたサラと出会った。
サラの得意料理はミートソースのニョッキ。
ある土曜の晩、いつものようにエリックの家でサラの作るニョッキを食べながらTVショーを観るふたり
エリックはいつものニョッキを食べながら言った
「結婚しようか」
サラは笑顔で応える
晩秋の11月 ふたりはサラの地元・テネシーにある小さなチャペルで結婚式をあげる
みんなに祝福されるエリックとサラ
幸せを感じるふたり
おめでとうエリック
おめでとうサラ
お幸せに!
おわり
(※この記事は完全に妄想であり実在の人物・団体とは一切関係ございません)