上海に行ってみて感じたこと
「世界第2位の経済大国で一番発展してる都市を見てみたくない?」
きっかけは、一年前に今の旦那から言われたその一言だったと思う。
ここ近年は台北、香港と毎年夏になるとアジアへ旅行するのが恒例になっていたので、次はいよいよ中国本土上陸か!と思うと気持ちが高まった。
ネットやテレビを見ていると、中国では現金を使わないスマホ決済が普及していたり、シェアサイクルの自転車が街中に溢れていると言う。
ますます楽しみになってきた。
しかし母親に今度は上海に行こうと思うと伝えると、
「えっ!?帰って来れへんくなるで」
いざ行くことが決まったと伝えると、
「気ぃつけや、中国は怖いとこやから…」
と、無茶苦茶ネガティブな反応が返ってきた。
確かに中国と言うと私自身あまり良い印象は持っていない方だと思う。
食品を始めとした中国製品の安全面への不安は大いにあるし、反日感情が強い国に行ってどのような対応をされるのか想像できない。
でも本当に、世間一般で言われている通りなんだろうか。
まだ一度も踏み込んだことの無い国や土地に対して、メディアで見聞きした情報だけで悪い印象を持っていて良いのだろうか。
ならば、見に行くしかない。
世界経済でメキメキと頭角を現して行く中国の都市はどんな所なのか。
「なんか怖い」と言う漠然とした負の感情を払拭できるような都市であるのか。
実際行ってみないことにはわからない!
と言うわけで前振りが長くなりましたが、8月のお盆休みにたったの2泊3日だけ行ってきた上海旅行で感じたことについて書いていきたいと思います。
よくある旅行記みたいに時系列に沿って書いていくと収拾がつかなくなっちゃうので、特に印象に残ったことだけ書き出していきたいと思います。
長くなりますがどうぞお付き合いください。
●行く前に準備したこと
レンタルのWi-Fiルータはもはや海外旅行に行く時の必需品になってるかと思いますが…
中国本土に行く場合は更にそこに中国で使えるVPNが必要になってきます!
VPNってなんぞと言う感じですが、中国本土は香港や台湾とは違い国によるネットの規制がある為、twitterやFacebookなどのSNSは勿論、Google検索もGoogleマップも使えません。
SNSが使えないだけならまだしも、見知らぬ土地に行く際にGoogleマップほど心強い味方は居ませんよね…
そこで使えるのが、中国の規制網をかいくぐる事のできるVPNです。
詳しくは調べてもらったらわかると思いますが、VPNを使ってネットに繋げば外国からアクセスしているかのような擬似回線を作り出すことができ、日本にいる時と同じようにネットが利用できるわけです。
中国本土へ行く際には必須と言えますね。
ちなみに私はWi-Fiルータのレンタル時にオプションとして中国VPNを付けました。
ワイホー!を利用して3日間のレンタル料2,748円でした。参考までにどうぞ。
2.微信支付の登録とチャージ
今回の大きなテーマの1つであったスマホ決済!
QRコードをピッと読み取るだけで支払いが済んでしまうと言う、先進的なシステムを実際に体験して見たい!
そう思って色々調べて見たんですが、どうやら支払いに使うお金をチャージする為には中国の銀行口座が必要らしい。
そんなん作ってられっか!と諦めかけたものの、どうやら微信支付(ウィーチャットペイ)に限っては銀行口座が無くともチャージができるようなのです。
手順としては、まず微信(ウィーチャット)のアプリを入れてアカウントを作成、クレジットカードで本人認証を済ませます。(微信は中国版LINE、微信支付はLINEpayの様なものだと思って下さい)
この後が大事!
ポケットチェンジという、海外旅行で余った外貨を電子マネーにチャージできる端末があるんですが、こいつを使って日本円を微信支付にチャージします。
ポケットチェンジは関西では京都駅や関空などに設置されていて、私は試しに京都駅でチャージしてみてから、出発当日に関空で追加チャージしました。
正直かなり手数料取られちゃうんで現金で外貨両替した方が絶対お得なんですが…
まあ、これは経験を積む為の手数料だと思えば…高くない。うん。
そんなこんなで無事微信支付のチャージも完了!
実際使ってみてどうだったのか?と言うのは後に詳しく書いていきます。
さていよいよ出発です!
ここからは実際に旅行が始まってから感じたことを書き出していきます。
ネットの情報を鵜呑みにしちゃダメ
いきなりなんぞ!ですが
海外旅行に行く前は不安がありすぎて、ついネットで色んな情報を調べてしまう私。
しかし実際行ってみたら「ネットで聞いてたんとちゃうやん!」ってなる事が多い。
例えば微信支付ですが、
「中国ではスマホ決済が当たり前!微信支付はほとんどどこでも使える!若者は現金を持ち歩かない!」
こんな文言をよく見かけるんですが、実際は空港から市内へ向かうため上海トランスラピッド(世界最速のリニアモーターカー)の乗車券を買おうとした際、いきなり微信支付が使えませんでした。
現金しかダメと言われて、渋々外貨両替をすることに。
その後の地下鉄でも切符の購入は現金しか使えず、周囲の人も老若男女問わずガンガン現金出して購入してました。
私が見ているものがほんの一部分に過ぎないのと同じ様に、ネットで拾える情報も一部に過ぎない可能性があるので、
「微信支付で全部買い物ができるんだ!じゃあ日本でチャージして現地には現金を持っていかないでおこう!」
なんて過信はしない方がいいです。
私もうっかりそんな事しかけて、一応保険で持って行った現金で難を逃れたので、ネットの情報だけに頼るのは危ないなと思いました。
そんなわけで私のこのブログ記事も短期間で見たほんの一部分にしか過ぎないので、それを踏まえた上で読んでください!
※追記 2019年5月に再度上海に旅行に行った際は、トランスラピッドの乗車券も微信支付で購入できるようになってました!但し地下鉄はまだ使えませんでした…
微信支付のメリットとデメリット
実際そんなに使えなかった!と書いた微信支付ですが、公共交通機関以外では結構使えます。
街中で買い物する際はほぼ利用できます。
使えなかったのは個人経営のローカル食堂だけで、そこは支付宝(アリペイ/中国最大手の電子決済サービス)しかダメと言われました。
コンビニは現地のもの・日系ともに100%使えたし、街中の衣料品店は高確率で微信支付が利用可能なシールが貼られていました。
現地の人は支付宝と微信支付の両方登録していて、店によって使える方で支払うやり方をしてるみたいですね。
個人的に、微信支付は外国人観光客にはかなり使い勝手の良い支払い方法だと思います。
なぜなら、
・見慣れない外国の通貨は使いづらいが、微信支付なら残高が一目でわかる
・いつ何処の店で買い物したら履歴が見れる
からです。
普段使わない紙幣や硬貨って、パッと見ても今いくらあるなと感覚的にわかりづらいですよね。お店で支払う際もついもたついてしまいがち。
でも微信支付であれば、残高が一目で何元と表示されるので手元にある金額が把握しやすい。
さらに支払いをした後はどこでいくらの支払いをしたかと言う通知がアプリに届くので、それが領収書がわりにもなる。
私のように旅の思い出を逐一振り返りたくなる人にとっては、「あのお店なんて言うところだっけ?」と思い出せなくなった時に履歴を確認できるから便利です。
じゃあ微信支付って良いことづくめなの?
と言われると手放しで喜べない理由もあります。
微信はアプリのトーク内容も微信支付の支払い履歴等も全て中国当局に監視されていると言われています。
LINEなどのSNSが使えない中国国内で利用可能だと言う時点で、中国当局の管理下にあるのはわかりきっていることですが…
観光で楽しむ程度の利用であれば全然問題無さそうですが、自分の情報が筒抜けになっていると思うと穏やかならぬ話ですよね。なので利用される際はその事を頭に入れてから使われる事をおすすめします。
現地のシェアサイクルは乗る気になれない
スマホ決済と並んで気になっていた最新のサービスが、シェアサイクル。
シェアサイクルを簡単に説明すると、街中に停めてある該当自転車をQRコードの読み込みにより解錠し、降りたいところで降りて鍵をかければ利用終了、時間に応じて料金がクレジット払いされると言うシステムです。
レンタサイクルとは違い街中で見かけたらその場で乗って、降りたいところで乗り捨てられると言う点がとても便利です。(乗り捨てと言ってももちろん駐輪禁止場所では停めたらダメです)
なので旅先のちょっとした移動の足にも使えちゃいます。
いくつかサービスを提供している会社がありますが、その中でもofo(オフォ)と言うシェアサイクルが日本の一部にも上陸していて、今年の春に実際に和歌山に乗りに行きました。
その時和歌山駅から和歌山城まで快適な自転車の移動をした楽しさを忘れられず、今回も本場・上海の街中を自転車で駆け巡る事を楽しみにしていました…!
しかしいざ街中で溢れている自転車はと言うと、前かごが無かったり、チェーンが切れていたり、関係ない広告がベタベタと貼ってあったり…
お世辞にも綺麗とは言えず、正常な運転な出来そうにも無い自転車ばかり。
前かごが無くとも乗れるんだろうけど、何せ和歌山で綺麗な自転車に乗ってしまったものだから現地の自転車はあまり乗る気にならない…
しかも二人だったので、奇跡的に綺麗な自転車が二台並んで停まっているのを探してみたものの到底見つかりそうにありませんでした。
唯一整備も整っていて割と綺麗な自転車を見つけたので、よし試しに解錠してみよう!とQRコードを読み取ろうとしました。
しかしデポジットのためクレジットカードの登録を促すような画面が出て来たため、よくわからないままデポジットの要求を飲むのは怖い…と諦めることに。
「なんか怖い」を払拭するのがテーマであるけども、どうなるかわからないリスクを背負ってまで乗りたいと思うような自転車では無かったです。
あと和歌山と違って道幅が狭い上歩行者や車の通行量が多いので、自転車での移動は大変そうに感じました。
現地の人はめちゃofo乗って走ってましたけどね。
初心者は写真付きメニューのある店に行くのが無難
私も旦那も中国語しゃべれません!
英語もてんでダメ!
なので周りの家族からはそれでよく行ったね〜と言われるくらい。
だからもちろん中国語で書かれたメニューはほぼわからない。
でも中国って漢字表記だから大体わかるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、中国本土は簡体字と言われる字体を使っています。
ちなみに香港や台湾は繁体字。
感覚からすると、日本人は繁体字の方がまだ読みやすいかと思います。
簡体字は省略されすぎていて、時には全く違う字体になってたりするから全然わからないのです。
その上、食材を表す漢字が日本とは違う物が使われていたりして、例えば食用の卵は中華圏では蛋と書くなど、予備知識が無いとどんな料理か見当がつきません。
まだ英語が併記されていれば理解できますが、小さなローカル食堂では漢字でしか書かれていない所も多いので言葉がわからない方は写真付きメニューのあるお店に行かれる事をおすすめします。
なんでこんなことわざわざ書くのかと言うと、1日目のお店でザ・漢字表記オンリーのお店に入り痛い目を見て、2日目はほぼ全メニュー写真付きのお店を選んで行かざるを得なくなったからです…
上海の人達は圧倒されるが実は優しい
メニューすらまともに読めない私達なので、街中でお店の人達との会話も一苦労。
正直你好と謝謝以外はわからないので、その後に会話を続けられても理解できない!
そんな時に感じたのが、現地の人たちの優しさ。
中国の人達って、みんな声が大きくて物凄く早口言葉で畳み掛けてくることが多い。
だから思わず圧倒されて「怖い」と感じてしまうのだけど、実際は親切で情に厚い人達なのだと知る場面が何度もありました。
現地人しか居ないようなローカル食堂でメニューが読めなくて困って居たら、お店の人が物凄い勢いでメニューをあれやこれや指差しながら勝手にオーダーしてくれたし、(人によるかもしれないけど私達はかなり助かった)
その時相席していた男性グループは言葉の分からない異邦人を不憫に思ったのか、心優しくも自分たちの頼んだ紅焼肉をお裾分けしてくれた。
コンビニで「支払い方法は?現金?」(後から思えばこう言ってたのだと思う)と聞かれた時も、
理解できず黙っていたらその場にいた他のお客さんまで「こうこうこう言ってるのよ!」みたいな感じで会話に参戦して助けてくれた。
日本だと店員さんと他のお客さんとのやり取りに積極的に入って行く人は少ないと思う。対して上海の人達はその辺の垣根がないと言うか、多少お節介になろうとも困っている人がいたら自ら進んで助けに入ってくれる人が多い印象を受けました。
ちなみにそのコンビニで無事微信支付による支払いを済ませた時に
「OK!」と言ってくれた店員さんの笑顔は今でも忘れられません。
ノンバーバルコミュニケーションで暖かい気持ちになれた良い思い出です。
想いを伝えるGoogle翻訳
旅行中、Google翻訳には何度も助けられました。
伝えたい事を即座に訳してくれるので、画面を見せて指差すだけでものを伝えられてとても便利。
ディズニーストアで「この店舗限定の商品はありますか?」と聞いた際も色々と案内して教えてもらえました。
2日目に夕飯を食べたお店では、飲み切れなかった瓶に入った石庫門(上海の紹興酒)を持ち帰って良いか聞いた時に、Google翻訳でやり取りしました。
その際に対応してくれた店員の女の子の対応が親切だったので、帰り際にお礼が伝えたくて「親切な対応をありがとう」と画面に出して見せると
「ええっ そんなことないです…////」
みたいなかなり可愛い照れた反応を返してくれました。
感謝の気持ちを伝えられる上あんな表情を拝ませてくれるGoogle翻訳様、本当に神のようなツールです。
上海だけに留まらず、海外旅行へ行かれる方はぜひご活用ください。
パクリブランドも進化している
中国と言えばパクリ大国。
と言うイメージを持っておられる方は沢山いると思います。
はい、もちろんあります行ってきました最新のパクリブランドのお店へ。
その名もメイソウ(名創優品)。
ここ近年ネットで取り上げられグンと知名度が上がった、「日本発・日本製ブランドと謳っているが実は全く日本とは関係のない」とんでもない雑貨店です。
メインのロゴはユニクロ、文字のみのロゴはダイソー、そして店舗の中身は無印良品と、日本ブランドを手当たり次第につまみ食いしてる感じ。
聞いただけではなんだまた粗雑なパクリブランドかと思いがちですが、いざ行ってみると何やらただのパクリブランドでは無い様子。
生活雑貨を中心に食品も売られてるんですが、興味本位でいくつか購入したものがどれもそれなりに質が高い。
特にこのクマやパンダのキャラクター(めっちゃ可愛い)を使ったドライフルーツとナッツの小袋詰め合わせ。
6袋入なので、中はシンプルなプラ袋に入ってるかなと思いきや、開けてみると小袋も全面イラストがプリントしてある!
その上袋の素材も質が良いものが使われている。
肝心の中身はと言うと、数種類のナッツとドライフルーツがゴロゴロ入っており、食べ応えがあって大満足でした。
この小袋をそのままばら撒き用お土産にしても良いくらい気に入ってしまいました。
乳酸菌グミも買ってみたんですが、こちらも形の整った可愛い立体パンダのグミが入っていて、味もまあまあ美味しかったです。
他の商品も色々手に取ってみましたが変な日本語が書いてあったり粗雑な作りになっていたりする事は無く、純日本ブランドが上海に上陸したと言われても信じてしまうレベルでした。
近々日本のイオンにも出店するらしいので、見かけたら覗いてみてください。
上海のマクドは何かと良いぞ
海外に行ってまでマクド?って思われるかもしれませんが、上海のマクドナルド(現地では麦当労と呼びます)は日本とはメニューもシステムと日本とは違う点が多く、行ってみる価値はかなりあります!
まず注文・決済が全てセルフで出来てしまいます。
専用の端末でメニューを選んで電子決済(もちろん微信支付使えます)すれば、後は日本のマクドナルドと同じでモニターの呼び出し番号を確認して商品を受け取るだけ。
人手は要らないし効率良いし、何より目の前でクルーを待たせているプレッシャーの中メニューを選ばなくて済むし、みんなストレスフリー!
全部の店舗が導入しているわけではないものの、街中の店舗はほぼセルフ端末が置いてありました。
メニューも日本には無いオリジナルのものが多数あります。
朝マックなど顕著で、中華圏の朝ご飯ではお馴染みのお粥や油条(揚げパン)、温かい豆漿などのラインナップを取り揃えています。
そして個人的に大ヒットだったのが、
金拱门布丁口味那么大圆筒!
て、なんやねんと言う感じですが、つまりはプリン味のソフトクリームで、そこにチュロスがささってます!
とにかく食べてみてとしか言えないんですが、冷たいプリン味のソフトクリームをチュロスでディップして食べるとも〜う、美味しくて美味しくて。
どうしてこれが上海マックの限定なの?お粥や油条は上海限定で良いけど、なんでこの子は日本に来ないの?と不思議でたまらない。
もしかしたらこれから上陸する予定なのでしょうか。日本マクドナルドさん、ぜひ日本国内での販売を検討お願いします。
あとひとつだけ気になることが…
浦東国際空港の麦当労でタピオカミルクティーなるものを頼んだんですが、なんか味がどうも、日本や台北で飲んだものとは違っていました。
漢方っぽい独特な苦味と言うか、ピーマンを煎じて入れたような、何とも形容し難い味。
もしかしてただのタピオカミルクティーではなく◯◯風味とか言う、上海オリジナルの飲み物かしら?と思って領収書を確認・Google翻訳にかけてみたもののどうやら純粋なタピオカミルクティーらしい。
不味くはないが謎が残る味だったので、もしかしてもしかすると何か混入していたのか?それともオリジナルでこの味なのか?本気で気になっています。でも調べようが無い。
なのでこの件について何か知っている方が居れば情報求めます。
コンビニお菓子が普通に美味い
中国は食品の安全性が不安…と最初の方で触れましたが、
コンビニで売ってるお菓子、めっちゃ美味いです。
安全性がどうかはさて置き、微信支付を試してみるつもりで買ったチョコバーが美味しかったのを皮切りに、次々と色んな現地のお菓子を買って食べてみました。
結果、どれも美味しい!
いくつか紹介すると、
・脆香米
スニッカーズでお馴染みのアメリカのマース社が中国向けに販売しているチョコバーらしいです。
これの、青海苔味とか言うほんまかいな!と言う商品を見つけたので、面白半分で買ってみたんですが…
これが意外と美味しいんです!
ホワイトチョコベースのチョコの甘みの後に、ほのかに香る磯の風味。
抹茶とは違う海の物の風味が感じられるんですが、不思議とチョコと混ざり合って違和感の無い仕上がりになっています。
こんなん他社製品でも日本では類を見ないので、中国に行かれた際はぜひチャレンジして見てください。
・百醇(pejoy/プジョイ)
格力高、つまりはグリコが販売している商品です。
見た目は正直トッポにそっくり!最初はこれトッポじゃないの?と思ったけど出してるのはグリコなのであくまでポッキー・プリッツと並ぶ第三のブランドのようです。
食べた感じでは、トッポよりもプレッツェル生地の主張が弱めで、チョコ部分の風味が強いです。
なのでチョコレート好きにはたまらないおいしさ。
特にレモンタルト味がイチ押し。
と言っても、残念ながら日本では販売されてないので中国に行って買うしかないのですが…
・大白兎
上海土産の定番中の定番のようで、上海土産で調べたら真っ先に出て来るので試しに買って見ました。
正しくは大白兎奶糖・英名はホワイトラビットキャンディ、要はミルクキャンディです。
食べた感じは不二家のミルキーをマイルドにした味で、ミルキーほど硬くないので歯の詰め物が取れる心配はなさそう…
そしてこのキャンディの感動したところが、一粒ずつちゃんとオブラートが巻かれていること!
この手のソフトキャンディって暑くなると溶けて、包装紙にベチャッとくっついて剥がれなくなるんですけど、それを防ぐためにちゃんと包装紙との間にオブラートを挟んでくれる細やかな心遣い!
中国製品だからと言って侮れない大白兎奶糖、コンビニ・スーパー・空港とどこでも売ってるのでばら撒き用お土産におすすめです。
で、結局中国は怖いところだったのか
なんやかんやと長たらしく旅行記を書き殴ってきましたが、結局のところ中国は怖いところだったのか?
結論から言うと、観光で行くには全然怖くなかったです。
中国政府の監視が厳しい為、反政府的な行動を取れば厳しく取り締まりを受けることになりますが、純粋に上海のグルメを楽しんだり観光名所を巡るだけなら他の国に行くのと何ら変わりありません。
むしろ街中公安のパトカーが走っていて地下鉄の入り口で毎回手荷物検査を行うほど厳重な警備がなされているので、テロや市民による犯罪が発生しにくいと感じました。
あと反日のイメージがありますが、日本人だからと言って不遇な扱いをされることは一度もなかったです。
食品の安全性はどうだったのかと言うと、現地で食事をしてお腹を下したり体調を崩すことは一度もありませんでした。
旦那だけ唯一、牛乳の飲み過ぎで腹ピーピーになってましたけど。
それは日本で飲んでも同じことになってたので国は関係ないですね。
行ってみないとわからない上海、中国本土。
振り返ってみれば、驚いたり感動することの方が多かったです。
中国ってこんなに進んでるんだ、こんなに質の良いものが提供されるんだ、と言うポジティブな驚きが多く、上海の印象が悪くなることはほとんどなかったです。
私の見たもの・体験したことは一部に過ぎないので、きっと他の人が旅行に行けば全然違う印象を受けるかもしれません。
だからこそ、ちょっとでも上海のことが気になったらぜひ行って見てください。
上海だけでなく、興味がある国や都市には行けるうちに出来るだけたくさん行って見てください。きっとこれまでのイメージが変わって、新しい世界が開けるかもしれません。
長たらしいブログを最後まで読んでくれたそこのあなたも、良い旅に出られることを祈っています。
おわり
※このブログに書かれている内容は2018年8月時点のものです。今後実状が変わる物事が多々あるかと思いますのでご了承ください。
食べたものについてはこちらをどうぞ。
上海旅行で食べたものまとめました。また行きたいお店ばかりなので週末にふらっと行けるようになりたい…#上海 pic.twitter.com/RLbFwf2I6t
— 深谷 (@fukaya0628) 2018年8月16日
新生活に思うこと。
春分の日、引っ越しをした。
26年間住んだ実家を出て、新生活を始めた。
これからは二人暮らしである。
今まではなんでも世話してくれる実家であぐらをかいていた。
掃除洗濯炊事、暮らしに必要不可欠なことは全て親に任せっきりだった(唯一料理だけ趣味程度にやるぐらい)
そんなわけだから、自立して自分たちだけで暮らしていくとなると、日々家事労働に追われ、てんてこ舞いになるだろうと思った。
いざ2人で暮らし始めると、特に家事の当番を決めることはなかった。
自然と分担して、お互い手分けして家事をする事となった。
ある日私が夕飯の支度をしている最中に、彼が自ずと干してあった洗濯物を取り込んでたたんでくれた。
「そうやって積極的に動いてくれるから助かるよ」
私がそう言うと、彼は当然のことのようにこう言った。
「どっちかがやるしかないんやし、手の空いてた自分がやっただけや」
まるで神のような一言だった。
どちらかがやるしかない。
そうだ。
ふたりで暮らしていて、家事労働はお互いに、同じくらいの比重で義務付けられている。
それを、誰がいつやるか。
それはその時々の状況によって、動ける方が動くしかない。
日常に散りばめられたタスクの中に、手の空いているほうが飛び込んでいくしかないのだ。
自分の持ち場が終わったから、あとのことは関係ない、ではない。
お互いが家事に対する参加意識を持って、2人で協力し合って暮らしていくしかないのだ。
そんな概念を彼が持っていることに感銘を受けたし、肝に免じて私も見習おうと思った。
そんなわけで日々の家事労働を2人で協力してこなしていくと、思いの外負担にはならなかった。
実家に居た時と同じく夜の10時半に就寝することなど、たやすいことだった。
もちろん実家に居た頃と違って、毎日生活する上でやらなくてはいけないタスクだらけではある。
ご飯は定期的に炊かないといけないし、ゴミ出しも忘れてはならない。
しかし、それが精神的なストレスにはならなかった。
むしろ毎日のように散りばめられたタスクを把握し、こなしていくことで生活に張り合いが出た。
2人とも歩みを止めたら暮らしが破綻してしまうという環境は、程よい緊張感があって楽しい。
自分たちの足で立って生きている心地がする。
2人とも立ち止まって一緒に休める時もあるけれど、それは普段からやるべきタスクをこなしているから生まれた余裕なのである。
しかしながら、実際絵を描くなどの図画工作の趣味を楽しむ時間は減っている。
やろうと思えばできるが、つい台所に立ってしまったり、掃除したりしてしまう。
急いてはいないのに、お弁当のおかずのストックを作ったり、ちょっと目についた汚れを磨いてみたり。
そうやって自分の時間が削られているにもかかわらず、家事をやらされてる感じはしない。
むしろ楽しくて、心が充実している。
もはや家事が趣味のひとつになっているのだ。
ある日突然、炊飯器が壊れてしまった。
しかたなく人生で初めて鍋でご飯を炊くことになった。
ネットで調べながら、火加減を調節しつつ見様見真似でやってみたのだが、
ご飯が湯気を上げふっくらと炊き上がった瞬間の喜びは、スイッチ一つで炊けてしまう炊飯器では味わえないものだった。
お弁当に入れて食べた時の「わしが育てたメシ」を食べている満足感は半端なかった。
今まではカゴに入れるだけで自動的にタンスに畳まれて入っていた服も、
自分たちで手分けして洗濯して干してたたむから、全てのサイクルに携わっている当事者意識が芽生える。
タオルを使う前、服を着る前に思わず顔をあてて匂いを嗅いでしまうし、太陽光の香りがすると嬉しい。
これらはすべて、実家にいた頃には味わうことのなかった喜びだった。
こうした暮らしのサイクルを回すというのは、言わば暮らしを「つくって」いることになると思う。
創作活動のひとつなのだ。
全ての家庭において「暮らし」は日々回っており、その結果家ごとの「習慣」や「文化」が生まれている。
よくある、「昔から我が家で日曜のお昼と言えば永谷園の焼飯」「お茶は年中ウーロン茶」と言った"我が家の定番"が最もたる例である。
それらの文化は、家事労働を担う主婦(夫)による創作活動の結果とも言える。
世の専業主婦の方たちは、世間一般では無職と呼ばれることが多々あるが、私からすれば立派なクリエイターである。
日々の暮らしそのものが、ものづくりの一環であることへの気づき。
そして、私もこれから自分たちの手で、新しい「我が家」の文化をつくりだしていきたいという思い。
その二点を、暮らし自体は無形文化財である以上、何かの形で書き残しておきたい。
そう思ってブログに認めた次第です。
最後まで読んでくれてありがとう。
お粗末さまでした。
おわり
追記
お鍋でご飯を炊くのにハマったので、思い切ってリンナイの5合炊きのご飯鍋を買うか検討中。
もはや趣味の範疇になってきたので炊飯器の便利さやコスパとかどうでもよくなってきた。
趣味の威力すごい。
豆腐の水切りの失敗から学んだこと
お久しぶりです。
豆腐は絹ごし豆腐派の深谷です。
先日家で豆腐ステーキを食べた時のこと。
豆腐ステーキは我が家の定番メニューなのに、この日はやけにおいしい。
味付けはいつもと同じなのに、よく味が絡んでいるというか、何より食感が違う。
いつもほど水気がなく、ほろっとした口当たり。
例えるならいつもの豆腐はフルーツゼリー、その日の豆腐はチョコレートムース。
こんなにおいしい豆腐ステーキは生まれて始めてだ。感激した。
きっといつもより高い豆腐を使ったに違いない。
そう思って母に聞いてみたが、予想外の返事が返ってきた。
「いや、今日の豆腐は特売の豆腐やで」
なんと。その日は安価な豆腐だった。
ただ、その後に一言
「いつもより、よく水が切れた気がする」
と思い出すように言った。
そのとき思った。
豆腐は値段じゃない。
あのおいしさ、食感を引き出すために必要なのは水気を抜くこと。
水気が抜けた豆腐こそおいしいのだ。
そこで初めて気づいた。
ならしっかりと水切りさえすればおいしい豆腐料理を食べることができるのではないだろうか。
しかしそれには時間がかかる。
一般的に豆腐の水切りはキッチンペーパーで包んで重石を置いて、30分以上放置しておかなくてはならない。
もちろん母親も普段からそのやり方をしている。
そのやり方をする場合、帰宅後すぐに豆腐料理を作りたい場合、少なくとも30分以上経ってからじゃないと調理に取りかかれない。
食べたい時にパッと豆腐を食べることができないのだ。
それは不便だ。
時は金なり。
もっと短時間で、パパッと豆腐の水切りをすることはできないだろうか?
そう思いネットで調べてみた。
すると興味深い方法を見つけた。
鍋で茹でる方法だ。
そのやり方は、切った豆腐を沸騰した鍋で5分間茹で、ザルに上げ、あとはキッチンペーパーを敷いたタッパーに入れて保存する。
このやり方で注目すべき点は、湯で5分茹でるだけと言う短時間でできることと、何よりタッパーに移してから冷蔵庫で3日間保存できるということ。
つまり時間のある日曜日に茹でて置けば、水曜日まで豆腐の命は繋げるということ!
水曜日までは、家に帰ってから「あっ、豆腐料理つくろ♪」と思い立ったらすぐ豆腐料理が作れてしまうということである!!
これはなんて画期的な水切り法だろう!
このやり方を使えば、料理の可能性が大幅に広がる!!
私は歓喜した。
世界が一気に開けた。
時間と手間のかかる下ごしらえという難関を突破し、簡単でおいしい料理の世界に羽ばたいていけるような気がした。
それからと言うもの、私の頭の中は豆腐の水切りのことでいっぱいだった。
仕事をしている時も、家に帰ってからも頭の中は豆腐を鍋で茹でてばかり。
茹でて保存して、その豆腐で豆腐ステーキや肉豆腐を作る自分がいる。
まだ試してもいないのに、イメトレだけは数え切れないほどした。
このやり方さえあれば、私は豆腐料理において無敵。
他の追随を許さない、完璧な水切りをした豆腐でパパッと豆腐料理を作ることができる。
いつしか私は謎の自信に満ち溢れるようになっていた。
まだ試してもいないのに…
いつか時が来たらその方法を試そう。
そう悠長に構えていたら、ある日突然その時が訪れた。
休日、急に予定が空いてしまった。
特にやることがないので、そうだ、今日は例の茹でる豆腐の水切りを試してみよう。
そう思い早速お湯を沸かして作業に取り掛かった。
その日の晩は豆腐ステーキ。なのであらかじめ一丁を六当分に切り分けて、それを二丁分鍋に加えることにした。
しかしこれが結構難しい。
切り分けた豆腐を一切れずつ摘んで鍋に入れる、この時点ですでにヤワな絹豆腐は崩れ始め、ほとんど投げ入れるような形でなんとか12切すべて入れ終えた。
問題は取り出す時だった。
鍋いっぱいに豆腐を入れたせいで、穴あきおたまを挿し入れようにも、豆腐の断面にぶつかってしまうので豆腐を傷つけてしまいかねない。
なんとかして豆腐を崩さずに鍋から救い出せないだろうか?
とりあえず鍋の湯を捨ててみた。
しかし逆効果だった。
ザルの上に出そうとしたが、ザルに移す作業だけで豆腐を崩してしまいそうだった。
おたまで一つずつすくう事もできず、ザルに一気に上げることもできない。
完全に手詰まりだった。
悩んだ挙句、鍋に皿をかぶせ、思い切ってひっくり返してみた。
結果、思った通り豆腐は約半分がボロボロに崩れてしまい、残り半分だけが辛うじて四角い形を保っていた。
失意のままに私は四角い豆腐をその日の豆腐ステーキ用にタッパーへ、崩れた豆腐は後日豆腐ハンバーグに使う用にとりあえずラップをして冷凍庫へ入れた。
一連の作業により一部飛び散ってしまった豆腐の破片を掃除しながら思った。
こんなん、おもてたんとちゃう…
あんなに夢見ていた、興奮で胸を高鳴らせた豆腐の水切りが、まさかこんな形で終わるなんて。
頭の中で思い描いていた工程と、実際にやってみた結果の違い…
それを目の当たりにした私のショックは計り知れないものだった。
晩に豆腐ステーキを作って食べた。
あの感動はなかった。
フルーツゼリーのような豆腐だった。
でも、時間が経つごとに心が落ち着いて来た。
そしてこう思うようになった。
早いこと知れてよかった。
このやり方じゃうまくいかない。
このやり方は不器用なあなたにとって最適な方法ではなかった。
あなたが頭の中で夢見ているような、魔法の水切り方法なんて実在しなかった。
この豆腐の水切りではあなたは無敵にはなれない。
そのことに、今、このタイミングで知れてよかった。
もしこの事を知るのが一ヶ月後だったら?半年後だったら?一年後だったら?
私は絵空事のような豆腐の水切りへの理想を、まるで最後の切り札のように持ち続けたまま歳をとることになっただろう。
もしこれが、将来家庭を築き、旦那様に肉豆腐をリクエストされた時だったら、
意気揚々豆腐を茹でて水切りを試みたことだろう。
そして今回のような大惨事になり、失意に打ちひしがれることになるのが容易に想像できる。
絶対に失敗したくない、一世一代の機会に私は理想と現実の違いに直面することになったのだ。
それを思うと、今でよかった。
本当に、今この瞬間に知っておくことができてよかった。
今回の計画→実行→失敗の経験により、私は茹でる水切り法は自分とって不向きであり、他の水切り法に考えをシフトすることができた。
トライ&エラーである。
このやり方はどうだろう?
↓
やってみよう
↓
なんか違った!
↓
何がダメだったんだろう?
他に良いやり方はないかな?
結果が失敗であれば二度とそのやり方を試そうとは思わないし、試すとしても他に改善案がないか模索することができる。結果最初の計画段階よりは物事が良い方向に進んでいくことだろう。
もちろんやってみてうまく行ったら、大安泰である。
試してみて、よっしゃ思った通りじゃ!
と思ったならそれから何度も続けていけば、人生がより快適になるだろう。
もしくは良いと思ったものに磨きがかかり、さらに別の良いものにたどり着けるだろう。
結局、やらないよりやった方が絶対良いのである。
まずは実行して、話はそれからだ。
やってみて失敗でも良い。
大事なのはまずは結果を出すことで、その結果を見てその後の身の振り方を考えたらいい。
計画段階で止まってしまっては、それが果たして成功するのか失敗するのかさえわからないままだ。
人生もそうだ。
思い立ったら、
すぐバッターボックスに立ち、
そして、打つ!
やってみないとわからんのだから、
ベンチ温めながら夢見て暮らすより思い切って打って走ればいい。
なんか違うなって思ったら、
そこから別の道が見えてくる。
人生は限りがあるのだから、
うかうかしてたら歳ばっかり取っちゃう。
豆腐は私にそのことを教えてくれた。
私はこれからは君を茹でない。
レンジでチンするかも知れない。
ザル付きのタッパーに入れるかも知れない。
可能性はいくらでもある。
茹でる失敗から、私は他の可能性を見出すことができた。
ありがとう豆腐。
ありがとう。
このくだらない文章をなんとなく読んでくれているあなたも
ぜひ思い立ったらバッターボックスに立って欲しい。
人生は有限だから。
おわり
絶対一軍入りする服を買いたい。
絶対一軍入りする服を買いたい。
みなさんは自分のお洋服、どのくらいの頻度で買いますか。
私は季節の変わり目に買うか買うか買わないか程度の非お洒落民。
それはさておき、たぶん誰でもタンスの中に肥やしって入ってると思う。
買ったけど着る頻度が極めて少なくて、完全に二軍落ちしちゃった服たち。
滅多に服を買わない私でも、そういう肥やしたちがうようよ居る。
お店で手に取った時は、「あっ、これいいな!買いだわ」と思って買うものの、
いざ自分の生活空間に取り入れてみると、なかなか他の服と合わせづらいだとか、職場に着ていくには向いてないだとか、素材が肌に合わないだとか、色んな理由で着るのが遠ざかってしまう。
そんな残念な二軍落ちお洋服たちを間違えて毎回買ってしまうそんな負のループ、いい加減止めたい。
今年でいよいよ四半世紀も生きてしまったわけなので、そろそろ自分の好みの服のパターンについて学習すべきだ。
そんなわけで私が編み出し、実践している
「必ず一軍入りできる服の選び方」
を紹介しよう。
ななめ読みとかで参考にしてくれれば幸いです。
今回は買うのがトップスだと想定した場合。
まず、自分が普段から着回している服のパターンを思い起こす。
私の場合、プライベートでも仕事に行くときでも上下組み合わせを替えたりしたりして3~4着の服をローテーションで着回している。
そういうローテーションに入れる服がいわば一軍入りしている服といえる。
それはどんな服か。
たいてい襟付きのシャツで、花柄・水玉・ボーダーなどの柄入り。
色はパステルカラーか紺。
生地は大体綿100%。
そこから導き出せる共通項は、
・無難である(他との組み合わせ的に)
・通勤にも着れる
・着心地が良い
の3点である。
さらに逆も考える。
買ったのに着ていない、二軍落ちの服はどんなものか?
頭の中でいくつか思い起こしてみた服から共通点を上げてみると、
・原色使いで柄も派手目(通勤に向かない)
・中途半端に丈が長い(スカートと合わせづらい)
・レース使いが多い(扱いづらい)
以上3点が言える。
つまりこれらの要素が一つでも当てはまるものは、徹底的に候補から削除する。
それらを踏まえた上で、いざ店頭へ向かう。
店選びに関しては、私の場合
の三択のみなので、ここでは基本悩まない。セール中だとか、その時の都合でどこに行くか決める。
で、決めたらいざ店に入る。
ズラリと並んだ商品から気になったものを手に取って見ていく。
面白いもので、店に入ってすぐはどれも魅力的な服ばかりに見える。
どうしよう、あれもこれも素敵!
ところが20分も見ているうちにいつの間にか服に対する感動が飽和状態になり、どの服に対しても熱が冷めていく。
そのくらいになってから、冷静に考えるようになる。
「果たしてどれが本当に欲しい服か?」
もちろん前述の一軍入り・二軍落ちの各3項目は念頭に置いている。
それらを踏まえた上で気になる商品を手に取るのだが、ここでさらなるイマジネーションが必要になってくる。
ここが服選びの第二段階だ。
朝起きて、これから着替えようとしている場面を想像する。
タンスを開け、中にある服からどれか選ぼうとする。
「今日は何を着て行こう」
その時、自分が手に取る服。
その服と、今自分が手にしている服は一致しているか?
毎日選ばれる服たちの中に、3割以上の確率でその服は入っているか?
もっと具体的に考える。
仕事に行くとき
友達とお出かけするとき
ひとりでお出かけするとき
それら全てのシチュエーションにおいて、その服は選ばれることが想定されるか?
整いました!!!
ここまでイマジネーションと合致すれば合格ラインです。
買いです。
こうして吟味を重ねて購入した服は、まず間違いなく週に3回は着る一軍入りの服になれるでしょう。
熟慮を重ね、時間をかけて選び抜くことによって、購入後のコレジャナイ感を無くし、肥やしによってタンスのスペースを奪われることを防ぎます。
ただこのやり方には落とし穴がある。
小一時間ほど服屋で粘ったものの、本当にイマジネーションに合致する服と出会えない。
小一時間も経ってるのに、だ。
こうなったら、せっかくここ(服屋)まで来たんだし、何か一着でも買わないと勿体無い。
そんな気持ちが湧いて来る。
これが一番の落とし穴だ!
「せっかくだから買わないと勿体無い」
これが一番もったいない。
早まってはいけない
なぜなら、焦って買うのが一番二軍落ちしてしまう服を選んでしまう確率をあげるからだ。
判断力が鈍っている時にエイヤで買った服ほど間違いであることが多い。
そんな時冷静に考える。
「これまでの小一時間は、今この店の品揃えの中に自分好みの服がないことを知る為の時間だったんだ」と。
書き出してみると至極当たり前の内容だが、つまりはそうなのだ。
「知ることに使った時間」はぜんぜんもったいなくない!
結果として手元に何も残っていないように感じるが、今回の結果を踏まえ、また別の店に行くとする。
その時、真に自分の求めていた服と出会える可能性があるのだ。
そう考えると焦って無理に買うこともなくなる。
私は滅多にないが、対面販売で店員さんに推されて引くに引けず、結局たいして欲しくもない服を買ってしまったと言うひとも多いと思う。
そんな時も、ためらわず、心を鬼にして言うんだ。
「ちょっと他も見てからまた来ますね!」
これで一旦振り切ろう。
その後一人になって落ち着いて考えてからやっぱり欲しいな、と思ったら改めて買いに来れば良い。
店員さんだって、断るに断れず買ってしまったが家に帰ってひどく後悔する客より、納得して笑顔で買って帰って毎週のように着回してくれる客に買ってもらう方が嬉しいだろう。
それに自分が断ることにより、自分より着こなしてくれる人の元にその服が回るかもしれない。そしてその服はその人の中で一軍入りするかもしれない。
こちらとしても、納得のいく買い物ができたと言う成功体験により、またその店へ服を買いに行く頻度も増える。
結果的に悪くはないと思う。
いかがだったろう。
以上が「絶対失敗しない服選び」みたいな胡散臭いタイトルつけたくなるお話でした。
ただ、買うこと自体を楽しみたい人や、冷やかしで終わるかもしれないのにお店に行くのは気がひけると言う人もいるかと思う。
なのであくまでタンスの肥やしをこれ以上増やしたくない、確実な買い物がしたい!と言う人が参考にしてくれたら良いかなぁといったところです。
これを読んだ人が少しでも多くすてきな服に出会えますように。
おわり
日本酒で乾杯したくない。
よくある好きな食べ物は最初or最後に食べるみたいな。
パラオは遠いので自分でタピオカコロッケをつくった
ある日突然入った連絡。
「タピオカコロッケというものがあるらしい」
タピオカコロッケ…?
タピオカとコロッケ、私の好きなワードが二つならんでいる。
しかし聞いたことがない。
どうやらパラオ共和国に行けば食べれるらしい。
というか逆にパラオ共和国でないと食べられないらしい。
ネットで検索してもなかなかヒットしないし、日本国内でタピオカコロッケなるものを取り扱っている店を探すのは不可能だと思われる。
ならばパラオ共和国に行くしかない。
そもそもパラオってどこやねん。
調べてみると、フィリピンの近くでアジア圏らしい。
じゃあ気軽に旅行いけるやん、二泊三日くらいでぴょっと行けるやん。
くらいの気持ちで旅行サイトのツアーを確認してみると、
・観光シーズンは12〜4月
・それ以外の時期は雨季に入りスコールがやばい
・最短でも5日間のツアーしかない
無理やん。
パラオ無理やん。
そもそも
「パラオ 料理」で画像検索したら
全然おいしそうじゃないのね、ごはんが。
あかんやん、それ一番あかんやつやん。
旅行の醍醐味は現地のグルメだと言うのに、食べたいものがタピオカコロッケだけだとかなり推しが弱い。
パラオに行くのは無理だ。
けど、コロッケ狂としてはコロッケの話を振られたからには二つ返事で断れない。
こうなったらタピオカコロッケはわたしが作る。
というわけでネットで拾った数少ないレシピ情報を元に、ほぼ自己流で作ることにした。
用意するもの
乾燥のブラックタピオカ40g、男爵いも小〜中サイズ4個
あとは塩胡椒と衣に使う小麦粉と卵とパン粉だけ!
なんてシンプルなんだ。
ちなみにブラックタピオカはスーパーの製菓材料のコーナーで買える。
これを袋の裏面の表示にそって茹でてぷるんぷるんのいつものタピオカまで持っていく。
じゃがいもはレンチンしてふかして、親の仇のようにマッシャーでめちゃくちゃに潰して塩胡椒を振る。
それを先ほどのタピオカと混ぜ合わせ、丸く成形する。
あとは衣をつけて油であげ焼きにしたらかんせーい!
もうめっちゃ簡単!
ちなみにヘルシーにオリーブオイルで揚げました。
できた。
盛り付けてみる。
現地で出される盛り付け方を再現して、ケチャップとマヨネーズを添えてみた。
あらなかなかに良いじゃない。
ころん。
かわいい。
割ると、こう!
タピオカが!
タピオカが出てきましたね。
お味は
うむ、ただの芋のコロッケに、タピオカが入っている。
ただ、それだけ。
悪くはない。コロッケとして。
でもこれ、果たしてタピオカが入ってる必要はあるのか?という疑問が浮かんでくる…
やっぱあれだ、タピオカと言えばスイーツだよね。
甘くして食べたいよね。
となると改善案としては、
サツマイモ+ココナッツミルク+タピオカとか
カボチャ+クリームチーズ+タピオカみたいな
素材自体が甘いものを使ったデザートコロッケを作った方が、よりタピオカの持ち味を活かせると思う。
ふむふむ
Plan Do Seeがちゃんと完結したぞ。
あとはAct(=デザートコロッケの試作)を起こすだけなのだけど、それはまぁ追い追いやりましょうかね。
なにより今回得られた最大の収穫は、
私ってコロッケ自分で作れるんやん!!!
という発見。
今まで発狂するくらいコロッケが大好きで、コロッケフェスのためにサンダーバード乗って富山行こっかなって考えたくらいコロッケが好きなのに、
その大好きなコロッケを自分で作ることができるなんて!思いもよらなかった!
ああ、知見が広がった。
これは大きい。
これからは定期的にコロッケつくろう。
次回があるかはわからないけど気が向いたらデザートコロッケつくってみます。
現場からは取り急ぎ以上です!
おわり
ドラマわたしを離さないで 感想総集編
今年1月からTBSで放送されていた連続ドラマ「わたしを離さないで」の感想イラストを、したしと(id:shitashito)さんの文章に添えるという形で描いてました。
ドラマ全話放送終了したので、今までの感想一気にまとめて載せておきます。
ちなみに原作はカズオ・イシグロさんの同名小説で、既に英国で映画化されています。両方完読・観賞済みの上で今回のドラマも観賞しました。
◼︎第一話
タツ子先生の存在感がすごかった。
きっと彼女が視聴者目線で立ち回るんだと予想していた。
◼︎第二話
えみこ先生に恐怖した。
そして美和の悪女っぷりが芽を出し始めた。
◼︎第三話
悪女・美和様が開花した。
ここからノンストップで面白い展開に入っていく。
◼︎第四話
コテージ編に突入。
生々しい恋愛が描かれ始める中、恭子とトモのもどかしい関係にやきもき。
◼︎第五話
唐突なルーツ探しに。
美和様がかわいい態度を見せてくれる。
恭子とトモの関係にも変化が。
◼︎第六話
完全にマナミに持って行かれた。
賛否両論あるが、心に響く名言が多かった。
◼︎第七話
現代の恭子と美和の関係に大きな変化が。
少しずつ雪解けが始まって行く。
◼︎第八話
もう全て美和の回。
完全に見入ってしまった。
悪女って言ってごめん。
◼︎第九話
猶予はあるのか?
と言う核心に迫り、そして陽光の起源も明かされる。
原作でも大きな見せ場だった回。
◼︎最終話
原作と大きな違いもなく、恭子の語りで静かに幕を閉じた。
綾瀬はるか、最後まで美しかった。
めっちゃ雑な感想ですが思ったこと文章にまとめるの苦手なのでこんな形で収まりました。
ちゃんとした文章での感想はしたしと(id:shitashito)さんが書いてくれてるのでそちらをご参照ください。
おわり